インプラントの構造

歯を失った方に最適な治療法は?

歯のない部分に歯を補う治療としては
・入れ歯
・ブリッジ
・インプラントがあります。
 
入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれ特徴や適応がありますのでご説明します。

ブリッジ

歯のない部分が少なく、その両隣りの歯がしっかりしている場合はブリッジ(固定式の入れ歯)が適用できます。

ブリッジは固定式なのでお口の中の違和感も少なく、噛めない・食べにくいといった事もほとんどありません。入れ歯のように取り外してのお手入れや保管するといった面倒さもありません。

また、健康保険が適用されることもメリットのひとつです。

しかし、このブリッジの1番の問題は両隣りの健康な歯を削るということです。両隣りの歯を削り、歯のない部分のダミーの歯を支える役目を担います。

少し頭に思い浮かべてみてください。
仲良し3人組が肩を並べて楽しく歩いています。しかし、突然真ん中の1人が足を痛めて歩けなくなりました。当然、隣りの2人が肩を貸し真ん中の1人を支えて歩きます。1歩1歩進むごとに、両隣りの人の負担は大きくなり、疲れが増してきます。

ブリッジもこれと同じです。

ただ、多くの場合はブリッジ治療でも長く良い状態が維持できます。

ただ、就寝時のはぎしりやくいしばり、ブリッジのところばかりで噛む等、歯に過剰な負担がかかった場合、年数が経過する毎に負担が原因で支える歯が折れたり、根っこの状態が悪くなったり、被せ物の伱間部分が虫歯になったりして痛みなどの症状が現れることがあります。

こうなるとブリッジを外して支える歯の治療を行うことになります。

そして、治療が終わるとブリッジを作り直してまた被せます。

支える歯が治療できる状態であればよいのですが、状態が悪い場合はまた抜くことになります。 

もし、1本歯がない部分の両隣りの歯を2本抜くことになった場合、計3本連続して歯がない状態になります。

このように歯がない部分が多くなると、保険が使える治療法は入れ歯しかありません。嫌かもしれませんが、とりあえず歯がない状態は避けなければいけません。

残っている歯が少ない・全く歯がないといった場合など、ほとんどのケースで適応できる治療法です。

入れ歯

しかし、問題もあります。

入れ歯の噛む力は全部自分の歯がそろっている人にくらべて、部分入れ歯で5~6割、総入れ歯で3割程度しかありません。
「おせんべいのような固いものが噛み砕けない」「たくあんやお肉などが食べにくい」といったお悩みや「見た目がわるい」「お口の中に違和感があるからあまり付けていない」といったことをよく聞きます。特に自分が食べたい物を我慢しないといけないということが辛いようです。

入れ歯だから仕方ないと諦められている方も多くいらっしゃいます。

また部分入れ歯は、残っている歯に銀色のバネを引っかけて入れ歯を外れないように固定させます。

入れ歯もブリッジ同様、周囲の歯の助けが必要で負担をかけてしまいます。

また、少しずつですが入れ歯の下の歯ぐき(歯槽骨)がやせてきます。そして、徐々に入れ歯が安定しなくなり、噛み合わせにも影響が出てきます。

ブリッジも入れ歯も定期的に健診を受けることで、支える歯・バネを引っかける歯が最悪の状態になる前に対処することは可能ですが、日々の負担が減るわけではありません。

インプラント

このような入れ歯やブリッジの問題を解消する治療法があります。それがインプラントなのです。
それではインプラント治療の特徴を少しお話します。

インプラントは歯のない部分にチタン製の歯の根っこ(人工歯根)を埋め込み、その上に被せ物を取り付けます。
まさに、天然の歯が生えているような状態と同じ原理です。
入れ歯のように銀色のバネをかけたり、ブリッジのように銀歯が入ったりしないため見た目も自然です。他にも、

  • 天然の歯のように食事が楽しめる。
  • 固定式なので取り外しの面倒さがない

そしてなによりも大きい長所は周囲の健康な歯に負担をかけない事です。

両隣りの健康な歯を削ったり、バネを引っかけたりする必要もありません。そのため、周囲の歯の寿命が長くなります。

そうです、入れ歯やブリッジは長期的にみると応急的な処置なのですが、インプラントは周囲の歯を長持ちさせる予防的な要素もあるのです。

しかし、そのインプラントにも課題があります。そのひとつが費用です。保険が適用され多くの方が安価に受けることができればよいのですが、医療費の増加が問題となっている日本の現状を考えるとあまり期待はできません。どうしても保険外診療となります。

その他にも、インプラントを埋め込む顎の骨の状態・糖尿病など全身の健康状態によってはできない場合があります。

また、インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなる可能性があります。ですので、長持ちさせるためには天然歯と同じく毎日のメインテナンスと、歯科医院での定期的なクリーニングが必要となります。

インプラント料金表

このページに掲載されている料金は【全て税抜き】です。

CT撮影 1万円
インプラント埋入+上部構造
*上部構造はジルコニア、ポーセレン、ゴールドのいずれか
30万円
上顎洞挙上術(ソケットリフト)
*補填材含む
5万円~
上顎洞挙上術(サイナスリフト)
*補填材含む
8万~
ガイデッドサージェリー 5万円~
GBR 5万円~
抜歯即時埋入加算 5万円~
仮歯 1本 1万円